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2016/08/31 (Wed) 秋風

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涼やかな風がブラウスを通り抜けて、
前を行くひとのスカートを揺らす。
ほんのりと日焼けをしるして
ひかる踝。

 路はひとすじ、この先に
 サッフォーの住む家があろ
 其処には雪が降って居よ。
 出てゆことして今いちど
 泣くサッフォーが目に見える。

空が澄んで
藍色が深まる
秋近し。
ふいに浮かんだ、大島弓子のどれだかの作中に出てくる
与謝野晶子の「晩秋」。
ちょっと早い、か。

でもこの、泣くサッフォーが、ってとこが
すごく好き。
なんで泣いてたん?サッフォーは・・・
はるかむかしの、はるかな国で。

大島作品の、
ふとした拍子に浮かぶきれぎれの場面。
「海にいるのは」。

 よせる真実
 かえすいつわり
 よせるいつわり
 かえす真実

愛くるしいヒルデガード。
デヴィッド・ボウイ似の提督。
それから図書館にいたエドガーとアラン!
小中学校の親友だったYちゃんと、「ポーの一族がこんなとこに!!」
と、コーフンした。

「アポストロフィ S」、お祖母さまの言葉。
 脱がさんでよいのです。
あっさりさらさら描いてるのに、ほのかにエロティック。

「すべて緑になるまで」の、
デージー思うところのトリステス。トリステス?
トリスタンとイゾルデ?

「バナナブレッドのプディング」のおおがみだいちの切ない恋。
浮子さんという魅惑のひと。

「フロイト式蘭丸」
の、よき子を守る蘭丸。
あたしも蘭丸がいればいいと、
絶対絶対、いればいいと願った。

通学バスの隣の席で、毎日大島論を戦わせたYちゃんとあたし。
最後にしみじみとYちゃん。
「あんな、空白が多い画面で、あの内容だよ・・。」
然り。

こども時代がしだいにあとずさって
この世の波がひたひたと寄せ始めた頃。
大島作品を、胸のおくに忍ばせて
波に流されたり、なにやら不安で水底深く潜ったり、
煌めくさざ波に目をみはっては、また水面へと浮かぶ、を
繰り返した少女時代。

そんな年頃をとうに置き去りにした筈の
いまもやっぱり
体のそちこちに漂っている、きれぎれ。



季節の変わり目、
風に誘われて
過去にしたためた便りが
届く。









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プロフィール

しめ

Author:しめ
沢 朱女 (さわ しゅめ)
京都生まれ 大津在住
96年より制作活動。
雑誌、広告、絵本等の仕事を経て
現在は水彩、アクリル、クレパス画等を制作。
chezshume(a)dream.com
※(a)を@にかえてメールアドレス欄に入力してください。

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