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shume exhibition//artist「shume」の作品世界
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2015/03/11 (Wed) 曲げわっぱ 東北へ。

DSC_3372.jpg

三月からお弁当持ちになった。
長らくおべんと生活から遠のいていたから、ややとまどう。

ともあれ、昔お祝いに頂いた秋田大館の曲げわっぱのお弁当箱を引っぱり出す。
仕舞い込んだままだったのでいまだ杉のよい香りがする。
炊きたてのご飯をつめると、蓋をとった時にも木の移り香がして一層美味しい。
杉が余分な水分を吸収するのだそう。
ひんやりと締まった白米が、木肌につややかに映える。
このご飯の上に昆布といさざの飴煮を載せたらもう・・。

大館に、いちどだけ行ったことがある。
当時勤めていた会社を辞めたあと、思い立っての一人旅。
あしたはまだ遠い先で、きのうは夢の中、のほほんと気楽な旅やった。
鼻の奥がすううん、とする。海辺でかもめを眺めてうっとりしてたもの。

京都から夜行列車で青森へ。
十和田湖畔で一泊。五所川原の太宰の生家を経て小説「津軽」に出てくる小泊を訪ねて権現崎へ。
バスに乗り合わせたおばあちゃんの津軽弁がわからなくて困ったけど、どうやらおなご一人で行くなと心配してくれているのだった。
おばあちゃんにお礼を言って、でもまだ陽があるうちだったので岬に登った。
いままさに夕陽が黄金の帯となって日本海へなだれ込んでいた。

翌日は下北半島にまわり恐山をうろうろして、夜に民宿で友達と合流。
京都のアパートで隣同士のゆきちゃんと、わざわざ下北半島で会う!という計画に興奮したんだった。若い・・。
生まれて初めて食べた「ほや」。プラスチックのアヒルが浮いてた民宿のお風呂。夜更けまでしゃべりつくした、ゆきちゃん。
次の朝ゆきちゃんと別れてまた一人での帰路に、名物鶏釜飯が食べたくて大館に立ち寄ったのだ。

駅前の食堂で食べた鶏釜飯の味はどうだったろう。美味しかったはずだけど、
もうおぼろに遠い記憶になっている。
ただ大館の広々とした水田風景はくっきりと覚えている。
あぜ道をさまよううちに迷子になった半泣きのあたしを、軽トラで駅まで送りとどけてくれたおじいちゃんのことも。

すべすべしたお弁当箱を掌で撫でる。

かの地に、またゆっくり、ゆっくり行ってみたい。










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プロフィール

しめ

Author:しめ
沢 朱女 (さわ しゅめ)
京都生まれ 大津在住
96年より制作活動。
雑誌、広告、絵本等の仕事を経て
現在は水彩、アクリル、クレパス画等を制作。
chezshume(a)dream.com
※(a)を@にかえてメールアドレス欄に入力してください。

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