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2012/05/31 (Thu) 新聞小説

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ワケあって新聞を二紙とっている。
月日がたって肝心のワケは、もうどうでもよくなって
やっぱり片方はやめよう。連載中のこの小説が終わったらやめよう。
と、毎度キビシク自分に言い聞かせるのだが、敵(N経新聞)もさるもの。
高樹のぶ子の「甘苦上海(がんくうしゃんはい)」が終わったと思ったら
辻原登の「韃靼(だったん)の馬」が。続けて安部龍太郎の「等伯」が。
「等伯」が終わって今度こそは、
と思っていたら、満を持して登場したのが浅田次郎だった。

これはイカン。
あたしが知るところのエンターテインメント小説最高峰、
(あくまでも私見です)「プリズンホテル」を書かれたお方。
ダメだ。絶対ダメ。

「黒書院の六兵衛」
六兵衛がナニモノなのか、さっぱり知らないが、
風雲急を告げる幕末、しのつく雨の早朝から
物語は始まり・・。

朝、歯を磨きながら、かすむ目と朦朧とする頭で
どれどれ、と読み始める。

江戸城明け渡しの検分役を命ぜられた尾張藩下級武士
加倉井隼人が、生まれて初めて登城する場面

 「ところで御使者殿は定府のご家来かな」
 二重橋を渡りながら、ふいに刃物でも抜くように
 筑前守が言うた。
 「拙者をご存知でござったか」
 そんなはずはない。隼人から見れば雲上人である。
 「いや、存じ上げぬ。尾州訛りがないゆえ、さよう思うたのでござる」
 利れ者の能吏と見た。一瞬口ごもる隼人の立場を斟酌するように、
 筑前守は続けた。
 「まあ、どうでもよいことでござるが、だとすればお気の毒じゃと思いましてな。
 ご無礼を許されよ」
 なるほど、齢は若いがひとかどの人物である。

これが読まずにおれようか。
なんといおうか。
ぐいぐい、と読ませられる、のである。
当代髄一の書き手のちからを見せつけられるのである。

かくして、朝っぱらからあたまン中で
開城前夜の江戸城奥の暗い廊下をさ迷いつつ
勤務先へ、と急ぐ日々が続くのである。

新聞をやめられる日は、はて
いつになるであろうか。。









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プロフィール

しめ

Author:しめ
沢 朱女 (さわ しゅめ)
京都生まれ 大津在住
96年より制作活動。
雑誌、広告、絵本等の仕事を経て
現在は水彩、アクリル、クレパス画等を制作。
chezshume(a)dream.com
※(a)を@にかえてメールアドレス欄に入力してください。

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