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2010/08/25 (Wed) 活

表紙も好き


武田百合子の「日日雑記」を
電車の中で読んでいて、笑いがこらえられず困った。

たとえば、こんなふう。
食堂で昼御飯を注文して
自分が頼んだ『五目セット』が先に出てきた、という場面。

「どんな味ですか?」自分の注文した『いなりきしめんセット』が
まだこないHが、先に食べ始めた私に質問などする。「アマい!!」
Hはいい気味そうに笑い出す。「やっぱり! どっかヘンですか!!」「カラい!!」
ますます、いい気味そうに笑う。隣のテーブルに向い合って腰かけている男女の
男の方が、黒革ジャンパーに、ちりちりのパーマ頭の半身をのり出して、
心配そうに私を見る。『いなりきしめんセット』がHの前に運ばれてくる。
きしめんを一口すすったHに私が質問する。「どんな味ですか?」「味がない!!」
すると、今度は女の方が心配そうにHを見た。女は水商売風のきれいな人。
やがてこの二人の前にも注文のものが運ばれてきた。
男が『五目セット』、女が『いなりきしめんセット』であった。


駅についたので仕方なく本をしまって
改札への階段を降りながら、
突然臍の下あたりに、ぐっと重みを感じた。
改札を抜ける間もそれは続いた。
この世に生きてるって、いいなあ。
面白いよなあ。
ここんとこ、薄っぺらで頼りない気分だったあたしは
活を入れられたような気がしたのだった。







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プロフィール

しめ

Author:しめ
沢 朱女 (さわ しゅめ)
京都生まれ 大津在住
96年より制作活動。
雑誌、広告、絵本等の仕事を経て
現在は水彩、アクリル、クレパス画等を制作。
chezshume(a)dream.com
※(a)を@にかえてメールアドレス欄に入力してください。

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